INSVについて: | | INSV(Impatiens Necrotic Spot tospovirus)のシクラメンでの発病が数年前に確認されましたが、最近流行している様です。INSVに感染した場合、病徴として目立つのはえそ輪紋、えそ斑点、えそ条斑、モザイクなどです。 |
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INSVに感染したシクラメンの葉 |
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細菌病ついて: | | 細菌によるシクラメンの病害は次の三つがあります。 |
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シクラメン葉腐細菌病 (Erwinia)
葉に出る病斑は黒褐色で、塊茎維管束が褐変します。腐敗臭はありません。 |
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シクラメン軟腐病 (Erwinia)
葉に水浸状病斑が出ます。生臭い悪臭があります。 |
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シクラメン芽腐れ細菌病 (Pseudomonas)
傷口から進入して葉柄や花柄の基部が水浸状に腐敗し、葉芽や塊茎にまで及びます。
維管束が紫黒化します。腐敗臭はありますが、激しくありません。 |
三つとも発病後は治療できないので、予防が重量です。少なくても発生初期の防除が大切です。 |
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病菌名 |
Pseudomonas
(シュードモナス) |
Erwinia
(エルヴィニア) |
病名 |
シクラメン芽腐れ細菌病、
他にハクサイ・レタス腐敗病、青枯病、キユウリ・メロン・スイカ斑点細菌病などあり |
シクラメン軟腐病、
シクラメン葉腐細菌病 |
抽出法 | 病変切片を水につけると白い病原細菌が水中に流出 | 病斑はほぼ純粋培養なので、病斑をミキサーにかける |
病害発生温度 | 25〜37℃ | 32〜35℃ |
土壌酸度 | ph6以上で発生しやすい | ph6〜7で発生しやすい |
特徴 | 土壌表層に分布。用土や鉢について長期間生息 |
深度70cmにも分布。
土壌中で5年以上生息。
作物の進入は傷口から。 |
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