シクラメンの世界
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シクラメン種子の播種について:
種子の発芽を良くする為、および健全な苗を作るために次の点に留意して下さい。

1. 温度
2. 水分および湿度
3. 種子消毒
4. 播種用土
5. 播種容器
6. 発芽後の管理
1. 温度
発芽の適温は16℃〜20℃です。
温度等が調節できる発芽器、発芽室がある場合は播種後20日間は17℃で管理し、その後20℃で管理すれば25日前後で一斉に発芽します。
品種によって最適発芽温度は±2℃位異なりますが、18℃を基準にすれば、ほとんどの品種は良好な発芽をします。発芽までの日数は、最適条件を整えた時、最短で22〜23日ですが、一般的には良好な条件下で25〜30日位です。
このような日数で発芽する場合は発芽揃いも、発芽率も良好です。
条件が悪くなればなる程発芽日数も長くなり、発芽揃い、発芽率が悪くなります。
発芽器、発芽室を使用しない場合は、温度変化の少ない場所で(納屋、倉庫etc.)で管理します。
中津川のような気温の場所(8月15日頃、夜温が20℃を切り始めます。)では、9月初旬〜中旬が播種の適期です。名古屋、岐阜付近では9月20日〜10月10日頃の時期の播種適期です。播種時期が遅くなり、温度が低い時にはストーブ等で温度を上げます。
2. 水分および湿度について
4. 用土について
(2と4の項は関連していますので一括記載します)
種子の発芽には水分と多量の酸素が必要です。
土は、固相、水相、気相の三つに分けることができますが、播種用土は気相の多い土を用います。(ピート、バーミュキュライト、パーライト等の混合土)
現在、日本では市販されている播種用のMixピートを使用します。(カナダ産のものが好適です。日本産のものは、気相が少なく、肥料が多すぎるものが多いので、シクラメンの場合は問題があると思います。)
発芽には100%近い湿度が必要ですが、水が多すぎると土の気相部分をふさいでしまい、酸素欠乏による発芽不良が起こります。
※ 用土の水分について
1. 容器に土を入れる。
2. 土をならし、かるくててん圧する。
3. 土に水を与える。
4. 土の上に10〜15cm四方のガラス板を乗せて、指で軽くおさえる。
ガラス板を軽くおさえた時、用土とガラス板の間全面に水がしみ上げてくるようでしたら、土の水分は多すぎます。
ガラス板と用土の間の一部に水が確認できる(50%以下の面積)ようでしたらOKです。ガラス板と用土の間に水がしみ上げて来ない場合については、水分はこれでも良い場合と、少なすぎる場合とがあります。用土がまんべんなく湿り気を持ち、その後の管理で水分の低下が起こらない場合や、発芽室で定期的に水の噴射がなされる場合はこれでかまいません(播種用土の水分は発芽率に大きく関連しますので、十分注意して下さい)。

◎種子の覆土は種子の直径の2〜3倍です。材料は、播種用のMixピート又は、バーミュキュライトが良いでしょう。
※ 播種用土の肥料について
シクラメンの播種用土は野菜等よりもNの少ないものを使用します。
100g又は100dl当たり、N30mg、P50mg、K100mg位のものを使用します。
肥料が少ない場合は発芽後の生育を見て液肥を施します。
肥料が多すぎると(特にN)病気にかかりやすくなり、幼苗時に病気(葉腐細菌病)に感染する恐れがあります。
外温の低い幼苗時の感染は、その時期(12〜3月)は発病しませんが5月以降温度が上昇すると発病し、防ぐことができません。十分に注意して下さい。
※ 自分で播種用土を作る場合
草炭、腐葉などの有機質、パーライト、バーミュキュライト、土を混ぜ合わせます。(播種用の場合、土は無くてもかまいません)。この場合、水はけの良い、気相の多い培土を作ってください。
土を混合した場合は、EC0,1〜0.2ms/cm、土が無い場合は、EC0.3ms/cm前後が良いでしょう。
作成した用土は蒸気消毒で土の殺菌をします。(温度が上がりきってから、1時間以上――蒸気が出始めてから2〜2.5時間位の時間必要です。)
3.  種子消毒
泉農園の種子は清潔な水で十分な水洗がしてあります。播種用土と、用土を湿らす水が清潔な場合はそのまま播種しても問題ありませんが、安全のために種子消毒をします。
泉農園では、オーソサイド(Captan)の1.000倍液に5〜10分浸漬し、その後、日陰乾燥し、播種します。ベンレート(ベミノル)の2.000倍で同様の処理をしてもよいでしょう。
種子に上記の薬剤を紛衣して播種すると、発芽率が非常に悪くなりますから、この方法は避けた方が賢明です。
次亜鉛素酸ソーダによる種子消毒は、浸漬時間、水洗の程度を少し間違うだけで、発芽が悪くなるので、これも避けた方がよいでしょう。水銀剤は使ってはなりません。
発芽後の管理について:
準備中です。しばらくお待ち下さい。
第一回の移植について:
準備中です。しばらくお待ち下さい。
以後、順次、記載していきますのでしばらくお待ち下さい。





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